防災グッズの中でも「食べ物」は最優先アイテム!
大規模な災害が発生すると、電気、ガス、水道といったライフラインが寸断される可能性があります。
交通網もマヒし、物流が滞ることでスーパーやコンビニエンスストアから食料品がなくなる事も想定されます。
このような状況では、公的な支援が届くまでにある程度の時間がかかってしまうでしょう。
その間の命をつなぐのが、ご家庭で備蓄しておく非常食なのです。
内閣府の「防災白書」でも、大規模災害時には公助だけでは限界があり、自助と共助の重要性が強調されています。
特に発災直後の3日間は、救助活動が最優先されるため、食料や水の支援がすぐに届かない可能性があります。
だからこそ、最低でも3日分、できれば1週間分の非常食をご家庭で備えておくことが、家族の命を守るための第一歩となるのです。
また、災害時はストレスも大きく、普段通りに食事ができないことも考えられます。
精神的な負担を少しでも軽減するためにも、なるべく普段食べ慣れているものや、温かくして食べられるものなど、心身ともに安心できる非常食を選んでおくことが大切です。
4人家族には非常食を何日分?どのくらい必要?
最低3日分、できれば7日分の備蓄を
内閣府の推奨では、「最低3日分、可能であれば7日分以上の食料の備蓄」が必要とされています。
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3日分 → 36食
7日分 → 84食
数字で見ると多く感じますが、缶詰・レトルト・フリーズドライ食品などをうまく組み合わせれば意外と手軽に備えられます。
4人家族(小学生含む)に必要な非常食の種類
非常食と聞くと、乾パンやフリーズドライ食品を思い浮かべる方も多いでしょう。
もちろんそれらも有効ですが、栄養バランスや飽きずに食べ続けられる工夫も必要です。
以下に、4人家族におすすめの非常食の種類と、それぞれの特徴を主食・主菜・副菜に分けてご紹介します。
主食:エネルギー源を確保

主食は「すぐ食べられる」「お腹にたまる」「飽きにくい」がポイント!
α化米(アルファ化米)
→ お湯や水を注ぐだけでご飯ができる非常食の定番。
→ 白米・五目ごはん・わかめごはんなど味のバリエーションも豊富。
→ 軽量でかさばらず、長期保存(5年以上)も可能。
乾パン・クラッカー
→ 手軽に食べられて保存期間も長い。
→ ただし水分が少ないため、必ず水分と一緒に摂取しましょう。
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レトルトごはん・パックごはん
→ 常温でも食べられるタイプなら加熱不要。
→ 温めればよりおいしく、小学生にも好評!
カップ麺・袋麺
→ お湯が使える状況なら心強い存在。
→ 精神的な満足感も大きいが、水が必要なので注意。
主菜:たんぱく質を補給

主菜は「たんぱく質」を意識して選ぶと◎
缶詰やレトルトは味のバリエーションも豊富です。
缶詰(魚、肉、豆類)
→ ツナ・サバ・焼き鳥・コンビーフなど。
→ 開けてすぐに食べられ、栄養価も高い。
→ プルトップ缶なら缶切り不要で便利!
レトルト食品(カレー、牛丼の具、シチューなど)
→ 常温でも食べられるタイプを選ぶと、ライフラインが止まったときにも安心。
→ 普段から食べ慣れている味を選ぶと子どもも安心。
フリーズドライ食品(卵スープ、みそ汁など)
→ 軽量&省スペース、賞味期限も長い。
→ 温かい汁物は、心の落ち着きにもつながります。
副菜・その他:栄養バランスと心のケア

副菜やおやつは「気持ちを落ち着かせる」役割も。
被災時は特に、甘いものがありがたく感じます。
野菜ジュース・果物ジュース(長期保存可能タイプ)
→ ビタミン・ミネラルを補給。野菜不足をカバーできます。
栄養補助食品(カロリーメイト、SOYJOYなど)
→ 高カロリー・コンパクト・保存性◎
→ 携帯にも便利で、間食や非常時の主食代わりにも。
ようかん・チョコレート・ビスケット
→ 子どもが安心できる甘味は心のケアに。
→ 非常時でも「ホッ」とできる瞬間を作れます。
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乾物(わかめ、ひじきなど)
→ 水で戻すだけで栄養価の高い副菜に。
→ 非常食にプラスしておくと料理の幅が広がります。
水:最も重要なライフライン

水は「命を守る防災グッズの最重要アイテム」です。
目安:1人あたり1日3リットル
→ 飲料水だけでなく、調理や体を拭くのにも必要です。
4人家族の備蓄量(最低)
→ 3日分:3L × 4人 × 3日 = 36L
→ 7日分:3L × 4人 × 7日 = 84L
ペットボトルや非常用給水バッグなどを活用して、持ち運び・保管のしやすさも考慮しましょう。
ローリングストックでムリなく備蓄するコツ
「そんなに買い置きできない…」という方は、ローリングストックという方法を活用しましょう。
ローリングストックとは?
普段食べている食品を少し多めに買っておき、古いものから順に食べて、減った分を買い足す備蓄法。
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無駄がない
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気づかないうちに自然に備えられる
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子どもも慣れた味を食べられる
特にレトルトご飯や缶詰はローリングストック向きです。
まとめ|非常食は心の安心でもある
災害時、まず必要になるのは「命を守る食料」です。
特に小学生がいる4人家族の場合、栄養バランス・味・保存性を意識して、3日〜7日分を備えることが理想です。
「まだ用意していない…」という方も、まずは【1日分】からで大丈夫。
今日から少しずつ、家族の安心を「食べ物」から整えていきましょう。